図面。
板金図面。
我々板金WEMENSは、図面を日々日々見て仕事をしております。
図面を元に立体へと頭の中とcadで組立てながら製品にしていくのです。
「三面図」そして「三角法」
これらが精密鈑金で主に使用する図面の定義です。
図面は「素材」「板厚」「三面図」(組立図面があることもあります)、ざっくりこの3つで描かれています。
「三面図とは」
ここからwiki先生。
品物の正面図(立面図)(図中(1))を中央に図示し、原則として右側面図 (図中(2)) を正面図の右側、上面図(平面図)(図中(3))を正面図の上に図示する。左側面 (図中(4))、底面図も同様にそれぞれ正面図の左側、下側に図示する。背面図は右側面図のさらに右側に図示する。製作に必要なだけの図形で品物の形を表すことも規定されている。この場合、本来は図中(4)の左側面図は不要である。また、底面図・背面図は省略している。そのため品物の特徴をよく表している面・加工上重要性の高い面を主投影図として選び、主投影図で表せない部分を他の図形で補足する。従って、旋盤による切削加工では、中心線を水平にして主投影図とする。
・・・???????
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・??????
こりゃ参った、お手上げだよ、参った参った。
というわけで、三面図の定義を簡単に理解してみようのコーナー(特設)です!
簡単に豚ちゃんで三角法の図面を書くと、こんな感じになります。
「左」っていう漢字ミスる時点で色々終わってるよね…。
「正面図」は製品を真正面から見た図。豚ちゃんなら正面向いた豚。
「右側面図」は「正面」を向いた豚ちゃんの右のほっぺを持って手前に90度回転させた図。
「左側面図」は「正面」を向いた豚ちゃんの左のほっぺを持って手前に90度回転させた図。
「上面図」は「正面」を向いた豚ちゃんのアゴを持ってクイッとした図。(上から見た図で説明としては足りる)
「底面図」は豚ちゃんを下から見た図。
これならどうですかね、理解しやすいんじゃないでしょうか。
サイコロの面で説明しても分かりやすいんですけどね、豚が好きだから。
…。以上!!
豚ちゃんで図解したら解りやすくってこれ以上説明が要らない感じになっちゃったし…。
せっかくだからもう少し触れておきますか…。
豚ちゃん図面の読み方をもっと知ろうのコーナー(特設)です!
基本的には上記の豚ちゃん図面なんですが、
ここに「矢視」や「詳細」が入ってきます。
「矢視」とは「その方向から見た図がこうなるよ」という指示でして、見る方向だけとかならまだいいんですけど…
「この方向から」「この点線のところだけを」「見ると、こうなるよ」っていう指示があったりします。
中が空洞であるとか、空間の中に部品がついていたりする場合この「断面+矢視」が使われることが非常に多いです。
(感じ方には個人差があります)
たとえば下記画像の「A矢視」ならば
豚ちゃんを右側面図から見て真ん中でぶったぎっているので、見える図としては、こうなるんですね。
なんともな図になってしましましたが…。
そして「詳細」の指示。
大体は穴径や塗装を塗ってほしくないところにマスキングしてねっていう詳細指示が多いのですが。
切断面の処理や製品に対する注意事項、溶接の強度なんかを書いてあることもしばしば見受けられます。
それらもプログラム(詳細はブログのCAD/DAMってなあに?)へgo!
で組み込みながら製品としてあがるように反映させていきます。
特設コーナー・三面図からプログラムを起こすということ
三角法で描かれた図面を
「右から見たら、こう」
「左から見たら」
「上から」「下から」
でどんな形になるか想像しつつ、図面を実際に形にしていくのです。
この一連の流れを「展開」とか呼んでいます。
設計とはまた違うからね、図面を書く人が設計、図面を読み取って形にしていくのが展開。
板金屋さんでも「設計」から行う会社と
「展開」から行う会社では大きく分かれるところだと思います。
武田鈑金製作所では主に「展開」から業務として行うことが多いです。
設計することも…、まあ・・・・・・・・・・
ありまぁす(笑
総括・豚ちゃん三角法図面で触れたこと
というわけで皆様三面図に関してはほんの少しでもご理解いただけたでしょうか??
最近は3次元(3D)で出来ることも多いので、今後図面を読んだり展開を頭の中で考えたりということは少なくなっていくのかな…。
AIやらもガンガンでてきているので、イラストで描いたらそのままプログラムを起こしてくれる時代になってしまうかもしれませんね。
でも、そんな時代になっても、忘れないで。三面図を読んで板金をしてた人たちがいた、ってことを…。
この記事を書いた人
うちだ あいり
板金業界未経験でパートとして入社、意外と面白かったので正社員にしてもらって早3年(素人感)